インデックス投資とは?家計簿アプリおカネレコ社長がFP目線でくわしく解説
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What is index investment? Household acco

みなさん、こんにちは!
お金のプロ相談「マネシル」と家計簿アプリおカネレコを運営するスマートアイデア代表、ファイナンシャルプランナーの江尻です。
「インデックス投資」について、くわしく説明したいと思います。

投資では、リスクを抑えつつ、確実に増やしたいというのがほとんどの方だと思います。そのために、ぜひ勉強していただきたい手法がインデックス投資です。

リスク少なく資産を増やすことができるインデックス投資とは?

インデックス投資とは、市場の値動きを示す指数(インデックス)に連動をめざす投資方法のこと。

株式や債券などの金融商品市場の全体を値動きを示す指数のことを、インデックスと呼びます。よく聞かれるものだと、「日経平均」や「ニューヨークダウ平均」といったものを耳にしたことがあるのではないでしょうか。

<日経平均>
日本経済新聞社が東京証券取引所プライム上場銘柄から選定した、売買の活発さや安定度の高い225銘柄の株価から算出された指数。日本を代表する企業の株価の値動きを見ることができる。

<ニューヨークダウ平均>
アメリカの株式市場の代表的な株価指数。S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が選出した、アメリカの各業種の代表的な30銘柄から算出されている。

インデックス(指数)には、日本、アメリカの株式だけではなく、世界中の株式市場の指数があります。または債券などの指数や不動産投資、金や原油などの市場の指数もあります。

それぞれのインデックスに連動するように運用される投資信託を、インデックスファンドと呼びます。また、インデックスファンドに投資を行うことを、インデックス投資といいます。

インデックス指数は長期で見ると伸び続けている

なぜインデックス投資が良いと言われているのでしょうか?
それは3つのメリットがあるからです。

  1. インデックス指数は長期で見ると伸び続けている
  2. リスクを抑える効果がある
  3. 手数料などの費用を最小限にすることができる

下記は、アメリカのS&P500というインデックス(指数)の1925年からのグラフです。一時的に落ち込むことがあっても、長期で見ると伸び続けていることがわかると思います。

S&P500のインデックスが右肩上がりで伸びていることがわかるグラフ
(出典:Yahoo Finance)

大恐慌やリーマンショックなど、大暴落することはあります。しかし、全体で見ると伸び続けているのです。

この指数ですと、1990年から現在は約10倍になっていることがわかります。1990年に投資した10万円が今は100万円になるイメージをしていただくと非常に良い投資成績なのがイメージできるのではないでしょうか?

ただし、すべてのインデックスが同様の伸びを見せているわけではないので、どのインデックスを選択するかは重要です。

リスクを抑えるインデックス投資の効果

投資は分散することが重要です。インデックス投資は、自動的に分散して投資を行うことができるのです。

投資のリスクを抑えるのに、ポートフォリオという考え方があります。どのような金融資産を、どのぐらいの配分で持つか、組み合わせを考えることです。そして、決めた配分の金融資産を持つことを「ポートフォリオを組む」と言います。

投資の世界ではよく、「卵をひとつのカゴに盛るな」と言われます。特定の金融資産だけ持っていると、それがダメになったときに大きくダメージを受けてしまいます。

ひとつのカゴに盛った卵は、一度落としたらすべての卵が割れてしまいます。卵をいくつかのカゴに分散しておけば、どれかのカゴが落っこちて卵が割れてしまっても、ほかのカゴは無事ですよね。

特定の企業の株だけに投資すると、それがずっと上がり続けるということはないですし、不安定でリスクが高くなります。インデックス投資で多くの銘柄に投資をすることにより、ひとつが値下がりしても、全体としては値下がりしないことを目指します。

インデックス投資では、たとえば日経平均だと選ばれた上場企業225社の株価の平均値を算出した指数に連動しています。(細かい算出方法に興味ある方はこちら)。そのため、225社に分散して投資したのと同じような効果があるのです。

さらに、国内株式のインデックスファンドと日本以外の株式インデックスファンドを組み合わせることで、日本と世界に分散したポートフォリオを作ることができます。

MSCIコクサイ指数(モルガン・スタンレー・キャピタル)というものがあります。世界の先進国23カ国の銘柄の指数で、日本の銘柄は含まれません。そのため、日本以外の先進国の株式に分散投資することと同じような状態になります。

国内株式のインデックスファンドとMSCIコクサイ指数のインデックスファンド、両方に投資することで、全世界の先進国株式をカバーした分散投資が行えることになります。日本の経済の先行きに不安を感じるという方でも、日本以外の株式に同時に投資することでリスクをおさえることができます。

また、株式市場が本当にこの先も伸び続けるのか心配ならば、ポートフォリオに株式以外のインデックスファンドを入れるやり方もあります。債券指数や不動産指数、金などの指数に連動したインデックスファンドを入れて、さらなる分散投資を目指す方法です。

インデックスファンドを使えば、リスクをおさえた投資を実現できることはご理解いただけたのではないでしょうか。

インデックス投資は手数料などの費用を最小限にできる

投資信託でかかるコスト(費用)ですが、購入時の手数料のほか、信託報酬や監査報酬などの運用時の管理費用が発生します。

インデックスファンドは、指数に連動するように運用を行うため、運用にかかる人件費などを下げることができます。そのため、たいていのインデックスファンドは、信託報酬がかなり低く設定されています。

もちろん、ファンドによって設定されている信託報酬はそれぞれ違います。ファンドの成績が良くても、信託報酬が高いと全体の運用成績は帳消しになってしまいますので、必ず信託報酬の%は気にして選ぶようにしましょう。

話題の厚切りジェイソンさんの本でも紹介されているインデックス投資

芸人であり、IT企業役員として活躍している厚切りジェイソンさんの本「ジェイソン流お金の増やし方」でも、インデックスファンドを選ぶと良いと書かれています。ご興味ある方はそちらも読んでみてください。
ちなみに本の中では、アメリカ株のインデックスファンドがおすすめされています。

ではインデックス投資は、具体的にどのように始めればよいのでしょうか。

まず、オンライン証券会社でアカウントを作成するのが第一歩です。アカウントから投資信託を購入することができるようになりますので、インデックスファンドを選択して購入します。

ただし、ここで購入のしかたにポイントがあるのです。
次の「ドルコスト平均法」の回で、その大切なポイントを説明したいと思います。

それでは、ハッピーマネーライフ!